世界のさまざまなバグパイプ

バグパイプ

こんにちは、こんばんはバグパイパーヒロシです

エナジードリンクよりコーヒーのほうが集中力に貢献してくれる気がします、コーヒー派のバグパイパーヒロシです

さて今日は、世界のバグパイプについて紹介していきたいと思います

バグパイプというのは「分類」

実はバグパイプって世界中のあちこちにめちゃくちゃあって、しかもそれぞれ名前や構造が違ったりします

ひとくちに「バグパイプ」とまとめてしまうと申し訳なくなるくらいです

スコットランドのバグパイプ

バグパイプといえば「スコットランド」と思う方も多いかもしれません

その通りスコットランドはバグパイプのメッカで、そしてさらに様々なバグパイプの種類があります

グレート・ハイランド・バグパイプ(Great Highland Bagpipe)

一番有名なバグパイプではないでしょうか

野外用のバグパイプで、バグパイプ界でおそらく一番大きな音量です、トランペット3本分くらい?

ドローンが上に伸びており、肩にかけるような形です

豊富な装飾音、遠くまで通る高い音が特徴

ローランドパイプ(Lowland Pipes,Border Pipes)

スコットランドの中でも緯度が高い地方を「ハイランド」と呼ぶのですが、こちらはイングランド近く、「ローランド」のバグパイプです

ハイランドパイプを小さくしたような楽器で、音も室内用で使える程度になっています

ほとんどのものがふいご式でできています

スモールパイプ(Small Pipes)

室内用に特化したバグパイプで、ハイランドパイプより1オクターブ低く、おとなしい音色になっています

ノーザンブリアンパイプ

スコットランドではなく、イングランドですがこちらも紹介

バグパイプの中では極めて珍しい、スタッカート(音を区切る)が出来るバグパイプです

管が閉じており、鳴らしたい音の指だけを上げると音が出る、すべての指孔を塞ぐと音が止まる、という仕組みになっています

かわいらしい音色なので、女の子に生まれてたらやってみたかったバグパイプ一位の楽器ですね

世界のバグパイプ

スペインのガイタ・ガレガ(Gaita Gallega)

半音が出せたり、2オクターブ目の音が出せたり、かなり音楽的なバグパイプです

野外用で、ハイランドパイプより小さめ、トランペットくらいの音量です

半音も出せるうえ、一般的なキーはCのためほかの楽器とも合わせやすいバグパイプです

ちなみにドローンの装飾が一番美しいバグパイプだと思っています

たてがみみたいな感じでかっこよくないですか!?

アイルランドのイリアン・パイプス(Uilleann Pipes)

タイタニックでおなじみ?アイルランドのバグパイプです

2オクターブの音域、半音が出せる、スタッカート(音を切ること)ができる、伴奏に和音が鳴らせる、と至れり尽くせりのバグパイプです

半面、調整と演奏が非常に難しく、演奏の合間は常に調整しなければならない場合も

息を使わないため部屋の気温、湿度に左右されやすい面もあります

楽器の入手がまず困難で、工房の製造待ちに1年なんてことも

フランス、ブルターニュのビニュー・コーズ(Biniou Kozh)

めちゃくちゃ高い音程のバグパイプです

ブルターニュはイギリス海峡に接しており、スコットランドのバグパイプ文化にかなり似通っています

bagad(bagadou)と呼ばれるバグパイプとボンバルド(チャルメラのような楽器)、打楽器群で構成されるダブルリードのオーケストラみたいな演奏形態があり、ハイランドパイプとビニューコーズもこれに組み込まれています

bagadでAmaging Grace

日本でもこの文化ができないかと思うバグパイパーヒロシです

bagadについて書きたいことがもっとあるので、また記事にします

トルコのトゥルム(Tulum)

チャンターが2本で1本の形になっており、押さえ方で和音を出せます

ドローンはなく、メロディの高音側がドローンのような役割をすることが多いです

トルコがバグパイプの発祥地と言われているのですが、プーンギ(pūngi)という蛇使いの笛のほうがより広く普及しているため、バグパイプの影は少々薄いようです

プーンギ 蛇が意外と大人しくしている

ドイツのヒュンメルヒェン(Hümmelchen)

どこか中世、バロックの風潮漂う音色のバグパイプです

左がヒュンメルヒェン

ドローンを前に向けて縛っているものがあり、まるで角のようです

ブルガリアのガイダ(Gaida)

バッグがとても大きく、ドローンも地面につきそうなほど長いです

羊を丸ごと使って作られるようで、形にそれが見て取れます

メロディのリードが、ダブルリードではなくシングルリードを使っているため、見た目より小さめの大人しい音色です

ブルガリアはドレミファソラシドの音階をあえてずらした「ブルガリア音階」というものがあり、独特の雰囲気を醸し出す要因となっています

おわりに

いかがだったでしょうか、一口にバグパイプと言っても、様々なバグパイプが、様々な国にあるというのが分かっていただけたと思います

もっとバグパイプのことについて聞いてみたい、バグパイプの演奏を生で聞いてみたい、と思ってもらえたなら、↓のLINEや、メールからどうぞお気軽に連絡ください!

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